埼玉県の大宮ソニックシティビルで終末期についてのお話を医師である鈴木裕也さんからお話をうかがいました。
タイトルの「健やかに生きる」というテーマでは、体を鍛えることと心の安定が大切とお話しされました。具体的には、マラソン、山歩きといった運動と、愛情を注ぐという行為も大切だということで、庭に住んでいるかたつむりやカエルなど身近なものを(費用をかけず)育ててみると、あらたな発見があるそうです。カエルは餌をくれる人と時間を覚えるそうで、その様子のスライドも見せてもらったのですが、なんだかこちらもにっこりとしてしまいます。
「安らかに逝く」というテーマでは、不治かつ末期と判断された終末期において過剰な医療をされてきた現状から、自然な死を望む声が多くなるのは当然で、その原因のひとつに医師の教育不足もあるのではとお話されました。また、本人が意思を家族や周りに示しておかなければ、家族も医師も混乱します。エンディングノートのようなものでも構わないと思うので、自分の気持ちは書き残すことも必要だとお話されました。
会場からは在宅での看とりの可能性、胃ろうや点滴などについての質問に対して現場経験豊かな鈴木先生ならではの回答をしていただきました。詳細は会報誌にてお知らせする予定です。(o)