家族葬、樹木葬…など10年前ではあまりなじみのなかった言葉を、新聞やテレビでも見かけるようになりました。
では具体的にどんなものなのか、ちゃんとわかりますか?
高齢期のライフスタイルが変わりつつある中で、以前は家族や町会、会社が取り仕切っていた葬儀も、自分である程度決めておけるようになりました。また家のお墓にこだわらず、海に撒いたり樹の下で土に還る、自然に近い埋葬を望む方も増えています。
そこで2月23日、それらの「今どきの葬送」についてのセミナーを新宿区で開催しました。講師は地元新宿で長年葬祭業を営んできた公営社の石井隆さんにお願いしました。
石井さんのお話によると、新しい葬送スタイルはもちろん、今当たり前だと思っている葬儀もそんなに深い歴史があるわけではなく、わりと最近になって定着したということが分かったのは、目からうろこでした。
葬儀は自分らしく心安らかに眠るための儀式でもあり、同時に遺された人にとっては人と人のきずなを確認し合う場でもあります。その場に集う人々が気持が通う場にするためには、細かく決め過ぎずおおまかにイメージを描くこと、一番最後の埋葬をまずどうするか決めてそこからさかのぼって考えておくといいというアドバイスもいただきました。(k)