自分の最期がどんなものか、イメージはありますか?
そのイメージ通りに行かないのがいのちの問題。
11/14に横浜支部では少しでも自分の思う最期を迎えられるように、自分の旅立ち方に関する学習会を行いました。
今回の講師は、元尊厳死協会副理事長 松根敦子さん
ご両親とご主人も同協会の会員で、3人を自宅で看取られた経験をお持ちです。
とても軽やかな語り口調で、尊厳死についてお話しくださいました。
「尊厳死」
この言葉も知られるようになり、聞いたことがある方も多いと思います。
朝日現代用語によると、「不治の傷病で死期が迫っているときに、無意味な延命治療を拒否し自然死を選ぶもの」とあるそうです。
自分の意思で、自然な死を選ぶこと。
「尊厳死の宣言書」では
1)私の傷病が、現代の医学では不治の状態であり、既に死が迫っていると診断された場合には、ただ単に死期を引き延ばすためだけの延命措置はお断りいたします。
2)ただしこの場合、私の苦痛を和らげるためには、麻薬などの適切な使用により十分な緩和医療を行ってください。
3)私が回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った時は生命維持措置を取りやめてください。
以上の宣言に従って行動したときに、その責任は自分自身にあるという宣言です。
大切なことは、「意思の尊重」。
松根さんのお話では、
自分がどういう最期を迎えたいかの意思を決め、
それを周囲の人に伝えておくこと。
そして、いざという時に、伝わるようにすることが重要とのことです。
自分の意思を書き署名捺印したものを、目につくところに張っておく、携帯するなど。
参加者からも意見が出て、それぞれの経験談などからも、前もって家族と話し合っておくことの大切さや、それを繰り返し確認する大切さについて話が挙がりました。
「死」の話なんてと敬遠されたり、自分に限ってそんなことにはならないと考える方が、とくに男性に多いそうです。
みんなに訪れるいのちの問題。
大事な人とともに話してみましょう。(t)
日本尊厳死協会については
http://www.songenshi-kyokai.com/
NPO法人福祉マンションをつくる会