高田馬場からこんにちは-NPO高齢期の住まい&暮らしをつなぐ会-

高齢期をいきいきと暮らしたい!住まい・暮らし・仲間を軸にした自分らしい老い支度の情報交換・交流の場をつくっています

いまどきの葬送

福祉マンションをつくる会では、

協力関係にある㈱生活科学運営のハウスと共催して、入居している方の生きがいをサポートする目的で、「いきいき交流会」を行っています。

年間を通して10のハウスで開催しています。

2月には、ライフ&シニアハウス川越南 七彩の街で、「いまどきの葬送」について、井上理事長がお話しました。

 

自分が亡くなった後のことは、なかなか考えにくいものです。

葬送ってなんだろうというところからはじまり、

そこで遺された人が必要な事務処理や、

たくさんの人が列席するお葬式はなく、24時間の遺体安置後、直接火葬場に行く、直葬が多くなっていること、

樹木葬や散骨葬について、

脱家墓現象について、などをお話しました。

 

特に反応が大きかったのは、㈱生活科学運営のハウスでのお別れ会についてです。

開設から10年近く経った今、自分たちのハウスでもお別れ会をしたいという声が上がりました。

価値観はそれぞれなので、自分の希望は書き示してスタッフに相談しておこうという話になりました。

 

安心して暮らすために、ハウスと違う視点から入居されている方のサポートを今後もしていきたいと思います。(t)

 

福祉マンションをつくる会 http://www.fukushi-m.jp/

福祉マンションをつくる会の名称変更に向けて

現在、福祉マンションをつくる会では、会の名称を変更しようと動いています。

以前から、福祉マンションってなんですか?そんなお問い合わせもよく頂いています。

つくる会が発足した時代から社会情勢が変化し、福祉の意味合いも変わってきました。

会の活動と名前のずれを修正し、今後の会の活動に即した名称を考えようとはじまりました。理事会にて、過去の活動の洗い出し、今後の活動について検討し、たたき台として二つの案をつくりました。 

それをもとに、1月に東京・横浜・中部・関西の各支部で、名称変更についての経緯と名称案の説明をし、新しい名称の案を参加者同士で話し合いました。

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・友人を会の活動に誘うのに、会の名前を言うと誤解をされてしまっていた。

・今まで親しんできた名前を変えるのは少しさみしい。

・時代の流れに乗っていくためには名称変更は必要。

・名前も大切だけど、活動内容や参加する側の意識も高く持っていたい。

・NPOとして自立できるように活動していきたい。

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会に対するそれぞれの思い入れも話に上がりました。

想いは、いつまでも安心して暮らしていくこと。

そのために必要なことを仲間と一緒に探したり勉強していきたい。

そんな思いを実現できるような、

名が体を表すような、会の名前を考えています。(t)

 

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サロンでおしゃべりしましょう

2014年初めてのサロンでした。

高田馬場の事務所のサロンスペースを利用して月に一度集まり、自由におしゃべりします。

参加者の方によると人と話す良い機会となっているそうです。

 

今日の話題は、理想の住まいや健康づくりについて。

その中でも、「やってもらったことはすべて有料だと思う。」という言葉が印象に残っています。おひとりさまで、遺した人にお願いすることがあっても、それに必要なお金は自分できっちり用意しておくべきとのこと。

男性会員からの見解も入り、興味深い話が繰り広げられていました。

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下の写真は今日いらした方からいただいた差し入れです。

一番右はトトロのパン。なんとも可愛らしいパンです。

美味しいお菓子やパンをいただきながら今日のサロンも盛り上がっておりました。(t)

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中学生が訪問取材に来ました

 12月、神奈川県藤沢市にある藤沢市立湘洋中学校の2年生、男女6人の生徒さんが訪問取材で高田馬場の事務所までいらっしゃいました。

 NPOなどの団体についてインターネットで調べ、学生自ら訪問先に電話をかけ、学生だけで事務所へ行き取材、結果をまとめるという総合学習だそうです。

 電話を受けたときは「何かの間違いでは・・・」と思ったのですが、「NPOで働くこと」と「福祉マンションをつくる」ということに関心を持ったとのことで、当日とてもきらきらとしたまなざしでたくさんの質問をされました。

 会の活動、福祉マンションのこと、介護のこと、みなさんにはまだまだ先のことなのに、何かのヒントになったのだろうかと思っていた矢先、びっしり書かれた感想文をそれぞれからいただきました。

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<抜粋>

・僕はいままで自分の老後のことなんて全く考えていなかったけれど、今回の訪問を機会に、自分の老後のことはとても大切だということがとてもよくわかりました。

・私自身も祖母があまり近くには住んでいないので、会えないと心配になります。なので、福祉マンションのような建物が祖母の家の近くにもあってほしいと思います。

・「人が生活する場所」というのは「自分の居場所」だと思います。死ぬまでいるその居場所はとても大切なものだと思います。そんな大切なものをNPO法人の団体としてご活動されていることに興味を持ちました。

・元気なうちから将来のことを考えるのは難しいことだと思います。「動けなくなったらおそい」なと思いました。

・人権教育でやったのですが、人のことを考えられない人ばっかりの国はつぶれてしまうといっていましたが、人のことを考えなかったらこのようなこと(福祉マンション)もできないと思います。

・マンションの設計までできませんけど、高齢者の方に役に立つよなことを積極的に行っていきたいと思いました。

 

 素朴な感想の中にもユニークな回答もあり「人のことを考えられない国はつぶれる」には驚きました。当会の名称の「福祉マンション」の「福祉」は措置的福祉ではなく、それぞれができることを持ち寄って自分たちでつくっていく「福祉」を意味しています。

活動内容を通して、若い人たちに何かメッセージを残せたならうれしい限りです。(o)

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えんじょいクラブ 「根津美術館&庭園で紅葉を楽しもう」

 都心で紅葉を楽しめるところはないかしらと探していた矢先、インターネットで見つけたのが根津美術館の庭園。9月のことでした。

ホームページの写真はすばらしく一目で気に入りました。でも今年は異常気象なので問い合わせたところ、12月だったら大丈夫でしょうという返事。よって125日に実施を決定し、当日となりました。

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表参道に集合したのは総勢14名。美術館へ向かう道にはとてもおしゃれな有名ブランドのお店が立ち並んでいました。そんな場所なのに美術館の入り口は大きな竹垣で覆われていてちょっとびっくり。

美術館では特別展「井戸茶碗 戦国武将が憧れたうつわ」が開催されていました。

一見素朴な風情の茶碗が、なぜ戦国武将を魅了し、利休、遠州などの茶人の心を引き付けたのか、ゆっくり鑑賞していると少しは感じる事ができた気がしました。

外の起伏に富んだ庭園にはお茶室が4室もあり、他にカフェも併設されています。

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ゆっくりお茶を飲みながら庭園を眺めると、とてもここが都会の真中にあるとは思えません。池にはなんと船?も浮かんでいました。

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この日は風もなく天候に恵まれたせいで、気持ちのよい散策ができたようです。庭師の方にお聞きしたら春には桜が見ごろとか。「そのころもう一度来たいね」と言いながら庭園を後にしました。

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不思議発見!。松竹梅を表したわら細工で、縁起物だそう。(h)

 

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介護のある暮らしって?

 

元気なうちは自宅で自分らしいペースで暮らしたいけれど、いざというときのために介護の受けられる住まいについて知りたい。

会員の希望にこたえて、見学会を開催しています。

今回見学をさせてもらったのは「レストヴィラ仙川」、外食産業で知られる和民のグループ会社「ワタミの介護 株式会社」が運営しています。

駅からも近く、買い物にも、家族や友人に来てもらうにも便利な立地です。

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見学はまず昼食の試食からスタート。

ワタミと言えば食事ということで、皆さん期待十分です。

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この日のメニューは海の幸のグラタン、サラダ、スープ、パン、フルーツ。グラタンには大きな鮭が入っていて、ボリュームがありました。

いわゆる介護食的な薄味ではなくしっかりした味付けでした。塩分は基準内に抑えていますが、出汁をきかせて淡白になりすぎないよう工夫しているとのことでした。

1か月メニュー表も写真が多く、見やすいと好評でした。

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この住まいは、介護度1~の人が入居できる介護付き有料老人ホームです。

お元気な人は外にスタッフとともに散歩に出かけることもできますが、どうしても外に出ずらい人も多くいるので、施設内で生活が楽しめるよう整えられています。

この写真は「ワタミカフェ」、誰でも自由にコーヒーを飲めるスペースです。

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屋上庭園は日光浴をしたり、家庭菜園などに利用しているそうです。f:id:mansion294:20131128150215j:plain

理美容室では週1回、シャンプーからパーマまでできます(別途料金)。

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部屋の様子です。18㎡で、元気な今見るととても狭く感じます。介護を受ける暮らしになった際は、伝って歩くこともできよい大きさとのことでした。また日中は他の入居者と共用のダイニングで過ごすことも多いので、ここは寝室と割り切るのがいいのかもしれません。(k)

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私が決めなきゃ誰が決める?遺言書と生前準備

11/18(月)京都で、澤田有紀弁護士を招いての学習会を開催しました。

弁護士でなおかつ女性、実務経験も豊富な方にお話をお聞きする機会はなかなかなく、とても貴重な場になりました。

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統計によると相続でもめているのは、資産が5,000万円以下がもっとも多く全体の74%だそうです。

遺言書がない場合、法定相続で平等に分割されますが、遺されるものは現金だけではなく、持家といったすぐに現金に換金できないものも平等に分割されることになるため、もめごとになりやすいそうです。

いくら法的に平等といっても、それぞれの思惑や生前の関係で不平等を訴えることが多いようです。兄弟間で、それぞれの孫にもらったお年玉の金額まで拾い上げて平等さを求めるケースもあったとか。

 

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 今回は特に女性の方の参加が多く、妻であったり、母であったり、娘であったりそれぞれ立場は違うものの、女性ならではの悩みも講師と共有できたため、満足度の高い集まりになりました。やっぱり、人任せじゃなく自分で決めよう、と考える人への一助になったのではないでしょうか。(o)

 

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