NPO福祉マンションをつくる会の会員、約450人のうち、
今回の震災で被害の大きかった東北や北茨城にも15人ほどいらっしゃいます。
なかでも仙台市には10人、
「それだけいるなら直接顔を合わせて、これからの住まいや暮らし方について
ざっくばらんに話をするところからはじめよう」と“仙台のつどい”をスタートさせたのが、昨年7月。
それ以来3か月に一度ではありますが、集まりを重ねてきました。
次回は4月8日ということで、準備を進めていたところでした。
会員の皆さんが元気でいらっしゃるか心配で、お電話をしたところ
元気な声がきてちょっと胸をなでおろしたものの、
こちらにいる私たちにできることの少なさに、気分が落ち込みがちな日々でした。
そんなおり、1通の手紙が事務所に届きました。
差出人はなんと仙台市在住の会員Hさん。
さっそく開けてみるとこんなものが入っていました。
写真や文章で地震当時のこと、その後のガスや水、電気のない生活が
どんなものだったのかつづった、手づくりの通信でした。
介護が必要なお父さんがいるので、家から離れられないことをふまえ
日ごろから準備よく非常食や便利な道具を備えていたHさん。
なかでも昔ながらのアラジンストーブを駆使し、
頭も使って、備蓄してあった食材で料理をした2週間の献立一覧。
余分に持っていたものは貸したり、反対にもらいものをしたりといった
ご近所さんとの助け合いの記録もあります。
以前からHさんの「何事も前向きに」「つくれるものはつくっちゃう」
お人柄(?)に触れては、楽しませていただいていたのですが、
今回このような形でまさか元気をもらうとは、想像もしていませんでした。
もちろん楽観視できない状況は、まだまだあります。
でも、下を向くだけではなく、
どうすれば自分にとっても周囲にとってもいい一日が過ごせるか、
どうやったら笑えるか、考えられることは
私たちの持っている力なのだと気づかされました。
Hさん、ありがとう!
また一緒におしゃべりできる日を心待ちにしています。
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