高田馬場からこんにちは-NPO高齢期の住まい&暮らしをつなぐ会-

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私は、親はもしかして認知症?

 7月に京都でお話していただいた山田裕子教授(同志社大学 社会学部)に今回は大阪で「認知症」についてのお話をお聞きしました。

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 認知症の症状である中核症状(新しいことがおぼえられない、いつ、どこ、だれがわからなくなる等)は誰にでも見られますが、付随する周辺症状(徘徊、妄想、暴言など)は、その人の置かれた環境によって症状の出方が変わってくるということでした。

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 この周辺症状が緩和されると、認知症という病態が変わってくるのではないか・・・

山田先生は、ものわすれ外来で相談を受けたり、認知症初期の方と家族のための交流の場「オレンジカフェ」に携わっていく中で、「住まいの環境」、「初期の段階での本人と家族の心のケア」が重要ではないかと仮説をたてているとのことでした。

 当日は、オレンジカフェに通われている方のお話も交え、カフェの中で、自分のニーズを発信し、受け止められる、支えられるとわかってきたころ、笑顔も言葉も増えていったという様子についてもお話されました。

 参加者は、今現在認知症の親族をみている方や、昔、親が認知症だった方、自分のこととして知識を深めたい方で、アンケートからは、症状が環境や対応によって緩和されることがわかって良かったという声も聞かれました。

 まだまだわかっていないことも多いですが、いろいろな取り組みが地域でもされています。新聞やテレビとは違った角度から「認知症」という病について学ぶ場となりました。(o)

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